-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
皆さんこんにちは!
株式会社Brave、更新担当の中西です。
建物の中で「水」が使えるのは当たり前──。
そう思われがちですが、この当たり前を支えるために、日々休むことなく働いている職種があります。
それが “給排水設備業” です💧🔧✨
トイレを流す。
蛇口から水が出る。
お風呂に入る。
キッチンで料理をする。
洗濯機を使う。
これらすべては、給水(きゅうすい=水を供給する配管)と排水(はいすい=汚れた水を安全に流す配管)が正常に機能しているからこそ実現しています。
今回は、そんな給排水設備の仕事の魅力・施工の流れ・専門技術・安全管理・最新設備まで、3000字以上のボリュームで深く解説します📘✨
給排水設備とは、建物の中で“飲める水”や“生活用水”を供給し、使用後の水を安全に建物の外に流すための設備のこと。
建築設備の中でも最も生活に密着した存在です。
代表的な設備は👇
給水管(ポリ管、銅管、架橋ポリエチレン管)
排水管(塩ビ管、耐火VP、耐火VP-P)
排水通気設備
給湯設備(給湯器・熱源機)
トイレ設備(衛生器具)
受水槽・高架水槽
ポンプ(給水ポンプ・排水ポンプ)
ビル、マンション、商業施設、飲食店、工場…
あらゆる建物に欠かせません。
給排水の仕事は「設計 → 配管 → 試験 → 器具付け → 引き渡し」の流れで進みます。
建築図面・設備図・施工図を確認し、配管経路・配管サイズ・勾配・器具の位置などを決めます。
給排水は 建物の骨組みより先に工事する部分 が多く、他工種との段取りが非常に重要です。
空調ダクトとの干渉
電気配線のルート
壁・梁の貫通位置
機器据付スペース
メンテナンススペース
ここでの判断ミスは後の大問題につながるため、慎重さが求められます。
建物の上階・下階まで水を届ける“血管”のような役割。
使用される管は主に👇
架橋ポリエチレン管(ポリ管)
銅管
ステンレス配管
特に近年は“ポリ管化”が進み、安全性・施工性が向上しています。
排水は給水よりも難易度が高いと言われています。
理由は 「勾配(こうばい)」を正確に取らないと流れない から。
排水の勾配は基本1/100~1/50。
これを守るために、レーザーやレベルを使いながら細かく調整します。
排水の代表トラブルは👇
勾配不良で流れない
排水臭が上がる
排水通気の不足
音漏れ
振動
これらを防ぐのがプロの技術力です。
排水は空気の力を借りて流れます。
そのため“通気設備”は必須。
伸頂通気
衛生器具通気
棟通気
ループ通気
専門外の人には聞き慣れない言葉ですが、どれも“悪臭の逆流”や“排水不良”を防ぐ重要な仕組みです。
施工後は必ず試験があります。
水圧試験(給水)
通水試験(排水)
漏水検査
もしここで漏れたらやり直し。
一つの漏れも許されない世界です。
最後に水まわりの機器を取り付けます。
トイレ
手洗い
洗面台
浴槽
キッチン
給湯器
水栓金具
器具付けは、見た目も機能性も要求される“繊細な作業”✨
銅管・ポリ管・塩ビ・耐火管など、種類による癖を理解する必要があります。
排水は勾配が命。
建築・電気・空調との調整が必須。
継手の締めすぎ・ゆるみ・パッキンずれなど、
“1ミリのずれ”も許されません。
高所・狭所・重量物…危険が多い現場です。
建物の生命線を作る誇り
完成した瞬間の達成感
施工がそのまま“形として残る”
技術が一生ものの財産になる
人々の生活に直接貢献できる
表に出る仕事ではありませんが、
なくてはならない、社会を守る専門職です💧🏙️✨
![]()